Many and Very

いつ死んでもいいように、なるべくがんばって生きたいだけ。

昨日の続きは

誰かに起こることは自分にももちろん起きる。

日々そんなことを、特に3番目の子を妊娠した時からは強く意識して生活してきた

 

不幸だって幸せだって、いいも悪いもない。誰にだって訪れる。

 

 

長女の妊娠中、大学病院の産婦人科の待合で、大きくなった腹をさすりながら、うーむ、今から生まれるこの人って一体どんな人生になるんだろ?大変なこと、たくさんあるのかなぁってことを漠然と思った。

その時私は、遠藤周作の「深い河」をちまちま読んでいて、別にそれ自体は「あぁそういう世界もあるんだ」くらいの感じだったけど、今になってあの頃を思い出すのは、病院の無機質で大きなエスカレーターと重くて丸い私のお腹と、ディープリバー。

 

他の人の人生なんて、ちっとも考えなかったけど、あそこの大きな病院にいた人たちのこと、大切な誰かが入院してたり、大切な誰かが治療してたり、大切な誰かを無くすかもしれなかったり、してたのかもな。

 

北海道は広大な土地ゆえに、地域から札幌中心部に具合が悪い患者さんを搬送するには、ものすごく時間がかかって、それは医療だけじゃなく、他のなんだってそうなんだけど、

だけどやっぱ当事者になると、それは本当に、文字通りその通りで。

 

大きな北海道に小児の集中治療室は全部で6床。こども全部で6床。

その6床守るために、めちゃめちゃ働いてる人たち。

想像すると、水の波紋みたいに広がる人の輪。そういうこともぜんぜん知らなかったよなぁ、なんて気持ちになったりして。

 

2−3日前から北大病院にPICUを作るためのクラウドファンディングを行なっていて、微力ながら1万円募金した。

 

北海道全部のこどもで6床のICUをなん度もなん度も使わせてもらった子の身としては、やっぱりそういう世界をこの先もずっと応援したい。

 

疲れてたって悲しくたって頑張ってたって笑っていたって人生は続く。

続けることを頑張らなくちゃいけないですよね

前を向くこと。全部抱えて、そうやって続けていくこと。いつもの毎日を続けること。

 

今日はこれから、次男が音読の本で読んだ「注文の多い料理店」の続きが気になるって言うから、図書館まで借りにいくし、夕方はお客さんが来るから迎えるし、明日は明日で用事がある。

 

毎日そうやって続ける。いろんなこと祈りながら。