Many and Very

いつ死んでもいいように、なるべくがんばって生きたいだけ。

コーヒーセンチメンタル

夫は朝起きたらすぐにコーヒーを入れる。

町外れにある自家焙煎のお店で買った豆を、独身時代にわたしが購入したみるっこで引いて、ハリオ?カリタ?のドリッパーで、自分とわたしの2人分。

 

性格的に細かくて凝り性なので、しっかり入れ方を独学で調べて学び、練習を繰り返したので夫の入れてくれるコーヒーは喫茶店で飲むやつみたいに美味しい。

 

きっちり入れて、はい、と言いながらわたしのお気に入りのコーヒーカップ(シノタケダさんのホームページから直接注文してブルックリンから空輸されてきたやつ、死んだら棺桶に入れてくれと頼んである)に注いで渡してくれる。

 

私が寝坊した時は、保温の水筒に私の分が入れてあり、目も開かない不細工な顔で起きていくと水筒にコーヒーあるよ、と教えてくれるのだ。

 

 

夫の朝ごはんはいつもだいたい同じ。

長年叔母さんが差し入れしてくれる、お店の見た目も内装も、シンプルで地味なパン屋さんの、謎めく美味しさのトーストを1枚冷凍庫から出して、グリルのトースターモードで焼いて、時々四つ葉の発酵バターを少しつけたり、基本的にはメープルシロップを少しつけたものが朝食に食べている。

 

だいたいケータイかパソコンで1日のニュースを見たり、天気をチェックしたり、自分の予定や週末の予定を確認したりして、

子どものことはほぼノータッチでのんびりしている朝ごはんの時間。

 

 

そんなことを、駅地下街にある喫茶店でワッフルをもそもそ食べながら思い出していた今日の昼下がりです。

 

本日は病院の受診日でした。

健診後の予定ももちろんないし、夜ご飯のお弁当でも買って帰ろうと駅まで出て、歩いて疲れたので通りがかりの喫茶店にはいり、ぬるくていつ淹れたのかな?という味のコーヒーを飲みながら、ふと思ったのでした。

 

毎朝毎朝、あんな美味しいコーヒー飲めるのなんて幸せよね…とすすりながら、唐突に夫に会いたくなり、くすん…とか思ってるときに、病院どうでした?とかいって電話をくれたので嬉しかった。

 

子どもたちに会えなくて寂しくて心配なのは想像の範疇だったけど、H氏に会えなくてこんなに寂しいのは予想外だった。

 

ずっとひとりでも平気とか思ってたけど、けっこう私が思ってる以上に夫のこと頼りにしてて、支えにしてたんだな、としみじみ思う。

 

仕事が終わったら子どもたちを保育園と児童館に迎えに行って、帰宅してご飯を作って明日の準備と寝る準備。

 

寝る前に絵本を読んで、就寝。

 

いつもは私がやってることだけど、けっこう毎日忙しいし大変だから、ほんとに頑張ってこなしてると思う。まあいつも私がやってることですけど。何度でも言うけど。いつもは私がやっています。

 

私にできることなんてH氏もできるよな。そりゃそうだ。

 

というわけで、本日も暇でしたが予定通り病院は受診して、ダラダラと過ごしてました。おやすみなさい。家族に会いたい。

 

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夫のことを恋しく思いながらいただいたメニュー。