Someone like me
昨日の夜、突然生理がきた。
一年半年ぶりの生理だ。
長男を出産したときは産後四ヶ月で完璧で定期的なやつがきてガックリきたが、今回はさすがにちょっと遅くて安心してたのに、こうゆうのって突然くんだよな。
下着を汚している血液を確認し、なんとも言えないような気分になって脱衣所で着替えた。
夫はリビングで寝ている。
脱衣所から出ると薄眼をあけて私を確認したので「生理きたよ」と言うと、めんどくさそうに布団にくるまってしまった。
二人の息子と、夫と、わたし。
毎日のこと、くりかえし、何気無い日々が消費されている。
むせかえるような生活の匂いが自分からしてくる。
夜、かぞくがみんな寝静まっている中、YouTubeのマルーン5のPVをちいさな音量で流し、あまりの華やかさで胸が踊る。あぁ、アメリカだなぁ、アメリカに旅行していたのは本当に自分なんだっけ?なんてまた不毛なことを。
大人になるということは、こういうことなのだ。
どこにいたって、誰といたって、どうやって過ごしていても、生活の基盤が自分の色にどっぷり浸かって行くことこそが、地に足がついた生活、そうなのかも、などと納得させるようにつぶやいてみる。
布ナプキンをセスキソーダにつけておく琺瑯のバケツを準備しながら、なんか生理きて自分に戻った気がする、と思った。