長男と次男を寝かしつけて、遅く帰宅した夫に食事を準備した。
わぁ〜、すごーい、おなかすいたー、いただきまーす、なんて言ってテレビ見ながらもぐもぐご飯食べてる夫を見ながら、ソファにどさんと腰を下ろした。
「はぁ〜〜〜〜」
ついため息がでた。
「なんかさ、思うけど、主婦ってさ、じみ〜〜な仕事だよね、毎日毎日誰にも褒められず、誰にも評価されないで、朝起きて、食事の準備して、片付け、掃除、洗濯、着替え、オムツ交換、授乳、それ終わったらまたご飯、授乳、片付け、ご飯、シーツ変えたり、布団干したり、トイレ磨いたり、だけど誰にも褒められないし、自分だけが色々知ってて、同じことを毎日繰り返して、何年も何年もやり続けることは、本当に想像以上に大変なんだと最近思うよ、まぁなんの仕事でもそうなんだろうけどさ。」
本当にそう思ったので、人ごとみたいに言葉が出た。
人ごとみたいに言えたから、すごくサラリと言葉にできたことに言った私も驚いた。
H氏は箸を半分咥えたような顔で私を見て、それから少し目を大きくして、
「うん、俺はさ、ほんっっっっっっっっと感謝してるよ、U子ぉぉぉぉっぉ、ありがとうっっってさっ!毎日ほんっとありがとうっ!!!」と言った。
私はわらって、
「いや、なんかほんと唐突に思ったの、それ」と言ったのだった。
毎日毎日同じ毎日を繰り返して、長男や次男の世話をしていると、何もしてない時間が「暇な時間」になっていって、スマホばっかり見たりして、毎日が「暇つぶし」になっていって、自分が何をしてるのか見失っていく。
結婚前に恋人がほしくていきあたりばったりの恋愛ばっかりしていたとき、先の見えない長いトンネルを小走りしてるように感じていたけど、
今は先の見えない、明るい迷路をうろうろとダラダラと笑いながら歩いているようだ。
生きてる意味が誰かのためとか、役割とか、そういうのは考えてもよくわからないけど、
あたしは息子を産むために生まれて今まで育ってきて、人柱的役割ってゆうか、そういう運命ってゆうか、
そういうのって生物としてはあるべき姿だけど、だけど他になんかしたいことなかったんだっけ、どんなこと思っていたんだっけ・・・・
ぼんやりと「なりたい自分になる!」みたいな言葉が頭の中に浮かんで、「?」と思った。
なりたい自分になる!
?
なんかいざ書いてみると美魔女やパワフルなオヤジをめざすそっち系の中年がSNSに書き込みそうな言葉だけど、
今の自分がなりたい自分ってどんな感じなんだっけ?
あれやこれやと思考をめぐらせても浮かばない。
ちょっと前なら少しくらい出てきたような気もするんだけど、ちっとも浮かばないのである。
うーん、こりゃ、わたしゃこれ、思考停止しててやばいんじゃないか、
暇つぶしの毎日で人生おわっちゃうんじゃ・・・と不安になった最近です。
誰に頼まれてもいないのに勝手にやり続けてしまうことが本当に自分が好きなことなんだとしたら、
本当に本当に好きで心が熱くなるのことがあるんだとしたら、それを職業にしていなくても、自分の中でもとても大事にしていけるんだとしたら。
わたしが好きだからやってるってことを大事にしてないと、
息子たちにも自分が大好きなものを大切にしなさいって言える自分でいられないかもとふと思った。
自分も好きなことを続けよう。暇つぶしじゃなくて、ちゃんと好きでやってることを、自分の意思で続けるんだ、流されんじゃなくて、やってるって自覚をしっかり持たないと。
そういうわけで、寝かしつけで寝落ちしたり、めんどくさかったり、ダラダラしたり、ゾゾったり、インスタ同じの更新しまくって暇つぶしたり、なんだか暇つぶしに忙しくて久しぶりの更新になりましたが、最近の私の地味な近況でした。
こういうのって誰でも少なからず葛藤があるのかなぁ
少なくともH氏にはないようだ。ちっとも。全然ないようです。
先日も車の中で「俺は毎日好きなことやってるし遊んでるから人生が楽しいよ」と言っていた。
へぇ、あっそ、そりゃよかったね。
別に誰にも頼まれてないけどずっとちまちま書いてる私のブログ
これからも大切にちまちまと書いていきたい。
あ、そういえばその最近の「プチ自分探し」の中で、出産前にバイト先のレストランのオーナーに誕生日に「自己啓発本」みたいな本をいただいたんだけど、それに書き留めた自分お夢や目標について書いたやつを3年ぶりくらいに見返したら、
いまと全然違うことを思っていて、
大切なものもまったく違って、
感じてることの優先順位も、え?ってくらい変わっていて、
あたし、子ども産んでから生まれ変わったみたいに変わったんだな、と少し驚いた。
妊娠出産授乳育児で変わるものは、体型だけじゃなかったのか。
親になることでの自分の変化に伴って、考え方や環境についての変化はいろんな方面に散らばっていってて、過去の自分と今の自分、これからの未来についてのギャップに馴染むのは、もしかしたら誰もが時間がかかるものなのかも。
知らない世界を知っていくことは、いつだって楽しいよね。
見たこともなかった景色をみてると思えば、生活がちょっと違うよな
さて、おやすみなさい