「私、結婚できないんじゃなくてしないんです」というどうしようもないタイトルをつけられてドラマ化している。
そんなこと知らなかった私は、またそんなダサすぎるタイトルのドラマ・・・テレビも大変だなぁ、くらいにしか思って見るつもりもなかったんだけど、
前回のドラマの同じ枠は毎週一番楽しみにみてた「私を離さないで」だったので、連続ドラマ録画に設定された我が家のハードディスクに偶然にも一話から録画されていた。
夫が「俺ひまだったから見たよ、あのドラマ、なんかね、ちょっと女性差別ってゆうか、U子とかの年頃の女性が見たらちょっと怒りそうな内容だったの、ちょっと見てみてよ」というので見てみると、オープニングに水野敬也の名前。
私はソファで犬を股部分に挟みゴロゴロしていただけだったが、オープニングでの彼の名前を見た瞬間に「えっ!これって!ちょっと、これ、ガネーシャ書いた人のスパルタ婚活塾って伝説のブログをドラマ化したやつだわ!!!」と叫んだ。
H氏は「俺全然知らない、何そのタイトル、あんたそんなの読んでたんだ」と言われてちょっと恥ずかしかったが、それでもブログの内容が面白いに変わりはない。
ドラマも内容がちゃんとドラマ化されててけっこう面白いです。
ブログが一番おもしろいから読んで欲しいが、
とにかく水野敬也の言い分を私なりに要約すると、女性向けの恋愛・婚活本になっている「とにかく話を聞いてあげる」姿勢や、「男に受け身で接する」姿勢などは男からしたらただただキモい上につまらなく、もうその時点で口説いたり落とそうという気はサラサラとなくなってしまう、
男が女に求めているのはただ一つ「俺の話に突っ込んで欲しい」
みたいなことを言っていて、ちまたに溢れるピンク本(恋愛や婚活に関する本)を人並みに読み漁った過去のある私も「そうか、そりゃそうだよな」と随分納得したのが記憶に新しい。
そしてドラマでは女性向けのピンク本にのっとった様子でデートする主人公(中谷美紀)が登場するんだけど、
それは私が過去に体験した合コンや初対面のデートなどでもあまりによく見ていた光景でリアリティがあり、確かにものすごくキモかった。
H氏「いくら美人でも何にもそそられないね・・俺中谷美紀だいすきだけど、デートでこれじゃ好きになれないわ・・・・」
中谷美紀が大好きでも好きになれないほどの溢れる女性的キモさ。
それからブログでもドラマでもでは正解の対応はどんなものかってことを教えてくれるんだけど、中谷美紀と相手(徳井さん)のやり取りは、会話のじゃれあいというかとにかく相手の話にリズムよく突っ込んで、話してる相手も聞いてる相手もとっても楽しそうに見え、
でもそれは、普段の私たち夫婦の会話そのものみたいなもので、
「これうちらじゃんね」という感じだったので自分でも驚いた。
えっ!?突然ノロケ?これってそういう流れ?
いいえ、事実です。
友人関係も長いし、相手に何の遠慮もなくガシガシ突っ込んでたけど、実は普段からの居心地の良さって会話の流れが滞ってないところから来てたのかもなぁとそのシーンを見ながら思った。
ちなみに私のちょっとイラついたときの対応は「あんた今いくつ熟年離婚のスタンプたまったと思ってんの?」ってやつなんだけど、
確かにつっこんだときのH氏はいつも「っちょ、待って、うそでしょ」とか言いつつちょっと楽しそうだ。
そんなことがあってから、久しぶりに男友達とのラインに、
「ぽっくん彼女とこの先どーすればいいと思う、ねぇねぇ」みたいな内容が送られてきたので、心底無視したかったがしばらくつきあってあげた。
今の彼女のことは好きだしいい関係だけど、どうやら「つっこみ」が足りなくて「刺激が足りない」らしい。
ボケても「あはは」くらいで終わってしまうので、この俺様がボケる気すらなくなってしまう、みたいなことをいうので
「あんたまさか自分のこと面白いって思ってるわけ、いい加減にして」などと返信しつつ、
「あんたが言いたいことを言わないと、相手だって言えないよ!」と送っておいた。
寝る前にそのことを考えて「あれってスルッと言ったけど、ちょっと真理かも」と思った。
そう、自分が相手に対して心を開いてコミュニケーションとらないと、会話は成立しないのだ。
もしかしたら相手が傷つくかもしれないから、変な雰囲気になりたくないから、言い方がわからないから、前も同じことあったから、いろんな言い訳があるけど、
自分の言いたいこと言えないってのは、もしかしたら伝えるほうのコミュニケーションの技術が不足してるだけなのかも。
考えながら探せば自分の言いたいことを相手に伝える言葉がどこかにあるはずで、楽しく会話をつっこみながら自分の言いたことを伝えるってことは、
誰かとの関係をよくするために、生活に必要な技術なのかもなぁと思った。
今日と昨日は大学と高校の友だちが帰省していたので、それぞれ集まり楽しい連休(専業主婦だから毎日そうだけど)でした。
みんなそれぞれ子ども抱いてて、あぁなんか年取ったなぁ、ってしみじみ思った。
しみじみしたので
「ねぇ、私老けた?子ども産んであからさまに老けた?」と帰りの車の中で友人に聞いてみると
「え・・・そりゃあんた、帰ったらバリ行った時の写真(25歳くらいのとき)見てみな、全然違うよ」と言われた。
このブログを書きながら「老けたよ」と言われるより、言いにくいこともうまく事実が伝わってるよなぁと感じている。
とほほ、いや老いは恐れるものじゃなく受け入れるものなの…
さて。おやすみなさい。もう外明るいや