ゴールデンウィークぶりに札幌にすんでる友人が帰省していて、本日はちーを母託児所にあずかってもらって、チョコを加えた3人でランチをしてきた。
10月の初めに出産予定日を控えた友人は、絶賛マタニティブルーというやつで、数ヶ月前から夫に腹がたってしょうがないとこぼしている。
夫の嫌なところをみるたびに、この先の人生においてその彼の存在が自分の人生を不自由に、そして不幸せにして、
幸福駅への近道は離婚しかないんじゃないかと、地獄エキスプレスの汽笛を鳴らすそうだ。
出口のない地獄の入り口付近をさまよっている友人に、「あんたそりゃマタニティブルーだわ」という助言をしてきたが、「え?…マタニティブルー?」と怪訝である。
ホルモンに色々なことを支配されて、暴言を吐かせられてるときは、自分が支配されてることになかなか気づかないんだな、と思う。
あらら、ホルモンとはまるで呪いや呪縛のようですね
「このまま産んだら、ますます関係性が悪化しないか心配だよ、いまだって喧嘩したらほんと腹たつこと言ってくるんだから!!」とぷりぷりしながら本人も本人なりに危機感は感じてるそうで、
わたしは「あんたね、男の醜い発言は、女が引き出してるって本に書いてあったよ」と言ってみるが、
「そんなこと言ったらこっちの醜い発言だって向こうの行動や言動によって引き出されてるんだっつーの」と唾を吐き捨てるみたいにカットされた。
いや、あんたの言うとおりだと思うけど。
でも通常では無視してスルーできることも、サラリと無言で避ければいいのに、自分から鼻息荒くして体当たりしてしまう場面がよくあるのはなんでなんだろ?そういうのあるよね?あるでしょ?あるだろうよ!
精神科の治療では、感情をそのまま相手に爆発させないように、紙にかいて一度おちつけたり、やくそくを守ったりする訓練をすることがあるそうで、
ホルモンによる支配をうけやすい女性にもそのトレーニングは必要なんじゃないかと思う。
小学校での保健体育の授業で、生理ナプキンと射精について学ぶだけじゃなく、女子はホルモンによって暴言を吐くことがたびたびあるってことと、その対処方法についても学んどいたほうがいいんじゃないか。
わたしはわりと真面目に言ってますよ。きりり
妊娠中は幸せの絶頂だった先輩が、産後とつぜん夫に関する全般が嫌悪の対象になり、近づかれるのも見るのも嫌になってしまって困ったと深刻に悩んでたけど、
そういうのもホルモンの乱れによる産後うつの症状のひとつにあげられるそうで。
妊娠中・出産後ののホルモンの乱れによって、そのまま産後の精神的な浮き沈み→夫婦不仲→深刻な産後クライシスに直結するケースも少なくないだろうし、
こんだけ産後のセックスレス夫婦が多いんだし、パートナーとの関係性について相談できる窓口がどこかにあってもいいんじゃないかと思った。
子供の検診では子育て相談けっこうあるんだけど、お父さんや夫の話はぜんぜんでてこなかったりして、だけどそういうので悩んでる人も多いと思うんだよな。
わたしが母子保健センターの保健師だったらそう提案するね。たぶん。
我が家はというと、どんなに喧嘩や言い争いをしても1日に1回はキスとハグをするってゆう絶対無敵のルールがあって、
それはもともと、わたしの天性の性欲に大きく依存してるものだと思うんだけど、
やっぱり子どもにとっても、自分にとっても、夫にとっても、家族になった以上は夫婦円満は土台みたいなもんだし、
だとすると若いときに困り果てたこの性欲も、なかなか捨てたもんじゃないな。
いまでも墓石を蹴り飛ばしたいほど父親については腹ただしいけど、性欲は父親から遺伝したものだから、少しありがたく思っておくか。くそったれだけど。
マタニティーブルーの友人には、
「子どもうまれたら、夫に対してはいままでの100倍くらい不満が膨れ上がる。だけどね、相手に押し付けたって無駄なんだしね!夫婦生活を支えるのは半分友だちなんだからわたしと支えあっていこう!!!!」と強く押しておいた。
友人は苦笑いしながら「う、うん、そうするわ」と頷いていた。
夜中の男性すべてが家庭的で、従順で細やかで優しくて、ついでに強くて頼りがいがあったらいいなという幻想は、
女がすべて従順でものしずかで口答えしなくて家庭的でしとやかで艶っぽいという理想と同じくらい暴力的だ。
自分の選んだパートナーの、とてもとても大好きで、いいところはどこなんだっけって、週1くらいのペースでは振り返えれえるくらいには、自分のコンディションを整えていきたい。