Many and Very

いつ死んでもいいように、なるべくがんばって生きたいだけ。

戌の日

戌の日、というものを知っているだろうか。私は知っています。

 

って偉そうに言ったけど、けっこうメジャーな日なのかしら?私は例によりバイト先のかわいこちゃんの教えにより知りました。

 

かわいこちゃん「戌の日のお参り終わったら、そろそろって感じで」

わたし「へ?なに?なんのひ?」

かわいこちゃん「だから戌の日」

わたし「戌の日ってなに?」

 

昔から犬はお産も軽くてたくさんの赤ちゃんを産むので、安産の守り神としてお参りされてたそうです。

なので、12日に一度来る戌の日に神社なんかで腹帯を巻いて安産の祈祷の儀式をするらしい。わたし、そういう日本の宗教ってすばらしいと思う。でも知らなかったのですけどね。

 

バイト先のかわいこちゃんは出産のときに家族でちゃんとお参りしたそうだけど、

母に聞いても、義理の姉に聞いても「別に特別なことはしなかったなぁ」とのことだったので、

とりあえず安産祈願はしておこうとH氏とふたりでひっそり、市内の神社にいってお参りしてきました。

 

H氏とこっそり行った神社は街から少し離れたところにある割と大きめの神社で、

いや大きめの神社といっても都会の神社から見たら極小だけど、とにかく初詣やなんちゃらのときには人がごった返す市内では一番大きな神社。

 

その日もH氏は仕事が遅くてへとへとになって疲れて帰って来て、友人との食事の約束があるのに「つかれた…」とかいってマンガ読み出すし、

 

タラタラして全然外出する気配をみせず、安産祈願のことなんて全然さっぱり忘れている様子で、

「○○ちゃんも待ってるけど、今日お参り行かないの?明日にする?」なんてむすっとして聞いてみると

「わ!俺全然お参りのこと忘れてた!!それは絶対行かないと!忘れてた〜!」と少し焦って準備しているのを見て、少し安心したりして。

 

車を近くにとめて、まだ外の気温が4度とかいって寒い中、「さむさむ、さむ〜」とか言い合いながら、お賽銭箱の前に立つ私とH氏。

 

安産祈願。

 

もう5ヶ月なのねぇ

 

なんかこの5ヶ月、ほんと、なんつーか、あっと言う間だったなぁ

 

 

お財布から百円取り出して、なんとなく軽い深呼吸をして天井を見上げる。

 

受験のときも、友達との初詣も、H氏の受験のときも、ここでお参りした。今日は安産祈願です。

 

H氏も自分のお財布からごそごそと小銭を取り出してる。

「U子はいくらいれるの?」

 

「ん、100円だよ。Hは?いくら?」そう言いながら手のひらに乗っかってる銀色の小銭を見せた。

 

「えー?ひゃっくえん!?俺はね…、500百円だよ。まじだからね。真剣に行くよ」

 

「えぇっ、500円も!?よし、私もごひゃくえん…、500円玉あるから入れるよ!!」

 

また自分の財布をかばんから取り出そうとごそごそしてたら、

「うそうそうそ、俺はこれ!」とH氏が広げた手のひらに乗っかっていたのは、茶色の10円玉だった。

 

「けちっ!あんた神聖な神の御前でみみっちぃ嘘やめなさいよ」

 

H氏と私は笑ってお金を投げ入れて手を叩く。

 

神さま

 

神さま、どうか、

 

無事に産めますように。がんばります。

 

少しじんとする手のひらをしっかりくっつけて、しっかりと目を閉じて、しっかりとお願いした。

H氏をちらっと見ると私より神妙な様子でお参りしていた。

 

ちゃんとした儀式はなかったけど、私としてはすごーくいいお参りでした。

 

 

おこったり笑ったり、喧嘩したり仲直りしたり、(主に私が)いっぱいあるけど大好きで、結婚して心からよかった。この人の子どもが、私のお腹の中にいて、手を伸ばしたり足をキックしたりして腹の中にいる。

 

いっこずつ考えて行くと想像もつかないことの積み重ねなんだけど、

私にはこの先、もっと色んな身体の変化があって、今まで全然知らなかったこと、全然体験したことないこと、全然想像も知らなかった気持ちや感覚を知っていくんだろう。

 

H氏とふたり、あと犬と一緒にぐだぐだしながらテレビをみたり、マンガをみたり、YouTubeを検索したり、そういう時間もきっとグンと減って、違うほうに変わって行くことも、きっといっぱいあるんだろうな

 

H氏とこうやってゆっくり二人で過ごす時間は、きっと10月をすぎたら、それを思い返す余裕もなくなってしまうくらい、減ってしまうんだろうか。それを考えると少し泣きそうになる。

 

私とH氏に訪れる変化が、二人の関係にとって悪いものになるわけがないと思うけど、

この今の幸せをしっかり噛み締めて、子どもが産まれて自分を見失うときがあっても、このブログを読み直して立て直そう。

 

お料理が上手で、部屋は明るく整っていて、いっつも家族のことを考えて、誰よりも自分を応援してくれる、母みたいな母になれるかな

 

H氏が定年を迎えるまでお弁当つくって、元気がでるご飯つくって、一生懸命、仕事に全力だせるように、私は子育てしながら支えられる妻になれるだろうか

 

 

わたしたちは、光の射す方へ伸びていくだけ

 

なんのセリフか忘れちゃったけど、ちゃんと光の射す方へ伸びていってるのかなぁ

 

だったらいいな。

 

 

そんなことを考えた戌の日のお参りでした。

 

 

 

ということで、今日はマタニティグッズが売ってるコーナーへ初めて足を踏み入れ、

腹帯とガードルが合体してるパンツタイプのやつを購入しました。すごい楽。

今日からスケスケのレースのパンツもやめてデカパンに。

 

レースのスケスケをはいてると、「あんたまだそんなパンツはいてんの」と驚かれたけど、今日から正真正銘の妊婦だぜ!

 

週末は「人生最良の日」と言われる結婚式だし、一つ一つ、知らない気持ちを体験させてくれる周りの人に感謝しながら、

 

今日はキングダム読んでねよっと。

 

 

さーて、おやすみなさい〜