Many and Very

いつ死んでもいいように、なるべくがんばって生きたいだけ。

きれい好きな人

まだぎっくり腰が改善せず、家のなかでウロウロ動くだけの生活をしています。

 

ふふ、ひまだ。

しかしながら声を大にして言おう。

ひまだけど、楽だ!!なーんにもしないでゴロゴロしてる私。生きててごめんなさい。そして毎日働いてくれてる夫よ、ありがとう。

まじで別れを切り出されないように、せめて家の中は清潔に保とう。ごはんは愛情こめて作ろう。

 

 

夫よありがとうと言えば、先日のハワイ旅行から帰ってきたときに、

おばから「あんた、結婚してもしょっちゅう外出したり遊びにいったりしてるけど、H君は何も言わないの」と質問された。

 

「へ?何も言わないよ。それどころか私がいない間、リフレッシュしたみたいで、部屋も掃除してたみたいだし、ぐちゃぐちゃになってた(私がした)チラシも整えられてたし、床でも寝ないし、毎日規則正しく湯船につかって、充実した生活を送ったらしいよ、たまに1週間くらいいなくてもいいなって言ってたわ」なんてへらへら報告すると、

「あんたって、得な性格だよね、私も生まれ変わったらあんたみたいになりたいわ、私は色んなこと気になって絶対無理、家のこと気になる」と言う伯母さん。

 

伯母さんは毎日毎日6時半に起床して、3人しか住んでない広い家の全面に掃除機をかけ、キッチン・脱衣所・洗面所・階段を水拭きし、そのあとホコリなんて当然かかってない棚のモップをかけて、8時に朝ご飯を食べるのが習慣となってる。毎日1時間半掃除。それを20年以上続けてるそうだ。

それに加えて一年に一度窓ガラス掃除の業者をいれて、玄関にかかってるシャンデリアのほこりも1年に一回、大金はたいてやってもらうらしい。

 

遠方にでてる子供達(私のいとこ)が帰ってくると家を汚すから落ち着かないし、洗面所は水でべちゃべちゃにするから腹立つし、整ってないところがあると気になって眠れないという神経質具合。

 

「へぇ〜、すご〜い」なんてぼけっとしてる私は聞き流してたんだけど、そんな話をしてて、そういえば一緒に同行した友人が同じようなことを言ってたのを思い出した。

 

 

彼女はいま彼氏と一緒に都会のオシャレマンションに住んでいるんだけど、家事をしない彼に対して「イライラしちゃう」話。

 

彼女はもともと私とはほど遠いほど「清潔な生活を好む」風習があり、床に髪の毛が落ちてるのはゆるせないし、お風呂にカビが少しでもあるのは許せないし、タオルは毎日変えないと許せないし、鏡に汚れがついてるのも許せないし、キッチンに洗い物が残っているのは許せない性格だった。

 

だからいつ行っても彼女の部屋はぴかぴか。ゴキブリなんて出たこと無い。

 

一方私はって、自らの話をしてもどうしようもないので、私の話はおいといて、

その風習は彼と同居生活を始めて現在ではさらに勢いを増し、相手が歯磨きのあとピンとお口の中の白い液を飛ばしているのを見ると「な、なんでこれ平気なの」と思ったり、洗面後のシンクに水滴が飛んでようなものなら、一滴も逃すものかと小さな吸い取りふきんでフキフキし、

仕事から帰って来て、彼が食事のあとの食器がキッチンに投げてあるのを見ると「……」と真顔になったり、

とにかく部屋が整ってないことに対して腹がたつし、イライラする、それって自分の感性や習慣の押しつけだって、分かってるけど、分かってるけど、分かってるけど、

だけど「あたしだって働いてるのに、向こうは何もしてくれない」と思うことが、自分でも辛い、という話だった。

 

「家事手伝ってくれないのは、あんただってフルで働いてるし、当然いらっとすると思う。あんたきれい好きだし、それも大変だね」と私は言った。

 

きれい好きな友人は、

今や靴下の雑菌がタオルや他の洗濯物にうつる可能性があり、それから肌荒れが誘発されてる危険性があるということで、一日に3回ほど洗濯機を回しているという。

 

そりゃ大変だわ。

 

彼女は正社員で、毎日朝から夜まで働いてて、夜勤もあって、その中で彼の夕飯をつくったり、お風呂を掃除したり、トイレを掃除したり部屋を掃除したり、洗濯をしたり、家をきっちんと整理整頓清潔に保つ努力はすごい。ほんと、それはすごい。賞賛や尊敬に値する。

きれい好きの人たちの、きれいや整頓に対しての情熱はとどまるところがない。きれいであればきれいであるほど、気持ちいいんだと思う。

 

 

私はできない。

こんなパートの専業主婦みたいな活動しかしてないくせにできてないのに、そんな整頓生活に熱情を注げない。もうそれは私がフリルやリボンを好むようになる、ということくらい考えにくい。性質の違いによるものだと思う。

 

そして伯母さんと私の友人の大きな違いは、同居人の性質だ。

伯母さんの同居人である祖母と叔父は、みんな「きれい好き」な性質をもっていて、自分が使用した家の状態を、みんな少しも崩さずに生活してる。

 

でも、一方がきれい好き、一方は違ったとしたら。

 

ということで、きれいが別にそこまで好きじゃない私は彼の気持ちがすんごくよく分かります。

 

そこまできれい好きじゃない人がきれいの部屋いくと緊張すんだよな!!(大声)

 

一緒に暮らしているHが、ものすごく清潔で整頓好きで、きっちりしていて、キッチンに洗い物が残っていることや、洗濯ものの干し方や片付け方、鏡のよごれ、色んなことに気を配って私を注意したとしたら。

「俺だって働いてるんだから、少しくらい家事手伝って!」ってイライラしたとしたら。

 

いや、その場合は私が主婦だから不利な立場かもしれないけど、それでも家に一緒にいる居心地のよさは半減するかもしれないし、実家に帰る日が増えるかもしれない。

 

 

誰かと生活するってことは、ほんとにとても難しい。

ペットボトルの閉め方や、ドアの閉め方、服の掛け方、玄関の使い方、カーテンの閉め方、食卓の使い方、冷蔵庫の使い方、ベッドの使い方、充電器の使い方、電気の使い方、すべてに及んで自分と違う。

 

私が「はぁ、いっつもこうだよなぁ」と思ってる分だけ、相手も「はあ、いっつもこうだよなぁ」と違うことに対して思ってると認識したほうがいい。

 

H氏は私のだらしなさに時々文句や注意をすることがあるけど、H氏が私に対して「こいつだらしないなぁ」と思う点と、私が彼に対して「この人ってけっこうだらしないんだな」と思う点は全然違う。

 

そういう違いを受け入れて、相手と自分は違うんだ、違う人と暮らしてるんだってことを納得できれば、もう少しイライラが減るかもねって話でした。

 

だらしない私が、清潔できっちりしていて整頓されてる部屋に住んでる彼女に何か意見するなんておかしな話だと思うけど、だけどあえて言うと、もう部屋をきれいに保つのは「自分の趣味」だと認識したらどうだろうか。

 

掃除が趣味、整理整頓が趣味、みたいに公言して周りに気持ち悪がられる芸能人みたいに、もうそれを自分のウリにして、

「もうきれいにしてないと気持ち悪い!きれいになって気持ちがいい!!」みたいな感じで、とことんつきつめては。

 

そうしたら相手がすこし汚してても、「あらっ、私きれいにするの好きだからラッキー」くらいにならない?ならないか。ならないです。