Many and Very

いつ死んでもいいように、なるべくがんばって生きたいだけ。

選択の自由について

夫が金曜日からインフルエンザでダウンしています。

 

本日で4日目。41度越えの高熱がまる1日続きましたが、噂のゾフルーザの力により、2日目の夜にはなんとか平熱プラス1度くらいのところまで解熱。

今日は口の周囲にはヘルペスの水疱が何個ができて、ヒゲもぼさぼさ、げっそりと人が違ったみたいになってしまった。

高熱続きでH氏の精子は全滅したんじゃないかってくらいげっそりとシワシワになってしまったのである。

 

 

ところで私は病院で働いていた時、げっそりとした人のぼさぼさの髭を剃るのが大好きで、暇さえあれば「おひげそっていいですか」などと言って髭剃りしていたけど、あれはあれでなかなかいい趣味だったと今は思う。

 

早く完治してまた私のことを抱きしめたり子どもたちと遊んだりしてほしい。

 

 

そんで昨日は兄カップルのうちに息子たちがニンテンドースイッチをやりに出かけていて、その合間にツタヤで大量の漫画を借りてきた。大量といっても20冊だけど。

 

ヤマシタトモコさんの違国日記、面白かった。

 

違国日記(1) (FEEL COMICS swing)

違国日記(1) (FEEL COMICS swing)

 

 

「私がなにに傷つくかはあなたが決めることではない」ってセリフ読んで涙でそうになった。

 

私がいつもH氏と喧嘩やいい荒らそいになったときに言われてさらに傷つくこと

「そんなことで怒らなくたって」「そういう風にうけとる方がどうかしてる」などというような内容のこと。頻回に言われるようなセリフではないけど、言われたときは深くかちんとくる。

あとは私がほしいと思ってるものに対して「いらないでしょ」と言われることも、しばしばある。

例えば全自動・乾燥機付きドラム型洗濯機。これはH氏がもし不慮の事故で死んだり長期で入院したり離婚したときにはすぐ購入しようと思ってるものです。

洗濯が心から苦手で大嫌いでストレスでしかない私が長年ほしいと言ってるが「いらないでしょ、服がいたむし光熱費がかかる」などと言って考慮もしてくれない。ひどい。ひどすぎる、使うのは私なのに。

 

そしてこのようなことを受け、私も息子たちに対してそのようなふるまいはできるだけやめようと思った。

「好きなもの選びなさい」と言いつつ、好きなものを選ばないように、それとなくしむけるようなこと。

 

 

自由ってなんだろう。

 

自由だった自分が、家族を持って「不自由になった」と感じる分、夫であるH氏も私と同じように感じてるんだろうか。不自由を。子どもを持つことで生じる不自由。

 

自分の人生だからと、好きなことを選択し続けることと、責任感は両立できない気がする。

例えば私が今から、どこか遠いところに勉強しに行きたいからと、家族を置いて一人暮らしを始めるというようなことは、責任感とは違うところにある気がする。

 

本当に周囲に応援してくれる人がいたとしても、それはそれで、私の望む形としては違う気がする。好きなことを選択することは、周囲の家族の人生をやっぱり巻き込むことになるわけだし、そんなことをそもそも考える時点で、自分が思う形での「自由」はもう選択できることはないのでは、などとじっとり思った。

 

いや、別にね、したいことがあるわけじゃなくて、私の人生に「やめなよ」とか「いいかげんにしなさい」などと意見してるくる場合に、私の人生なんだから放っておいてくれよだけでは済まされない人が周りにいるだけど、自分としてはすべてに「あなたがやりたいなら、いいんじゃない」と言い続けたいとそういう話です。

 

しかし夫であるH氏が「俺は世界中を旅しながらプロの釣り師、いやユーチューバーとして未開の川を攻めたい」などと言って田舎を飛び出して行った時に「あなたの人生だし、いいんじゃないの、別に」と言えるか。いや、言いたい。言える自分でいたい。しかしながら収入もなくなったH氏をそのまま愛せるか、一人自由に何やってんだこんちくしょう、とならないか、という話でもあります。

 

いや、言いたいよね。やっぱりパートナーとしては言いたい。そりゃ言いたいよ。

「あなたの本当の気持ちは釣り師で世界を旅することだったんだね、やれるところまでやりなよ、私は応援する、ユーチューブ楽しみにしてる」 ってそして本当に送り出したい。

 

しかしH氏はどうだろうか。

「ユーチューバーって子どもたちはどうするのさ?俺はU子はそんな人じゃないと思っていた、ついていけない」と言われる気がする。絶対に言う。それを考えるとなんか損した気持ちになるのよね・・・

 

 

結婚して家族ができることは大変楽しいし自分に今まで知らない気持ちを教えてくれてほんとありがたいんですけど、別のプレッシャーもありますよね。

 

まぁ何事も何かを選べば何かを選ばなかったことになるわけで。

 

 

というわけで違国日記、続きも楽しみです。いや、全然そんな話じゃないんだけど、読んで自由について考えた、という話。さて、おやすみなさい。

 

違国日記は突然両親を無くした女の子が、全然親と違うタイプの叔母と暮らし始める話です。