Many and Very

いつ死んでもいいように、なるべくがんばって生きたいだけ。

世界のみんな?

9月で5歳になる4歳の息子は、2歳半くらいの2語文の出始めくらいのときから「ね、ね、ね、ねんねのお部屋」などとどもる吃音の症状がある。

 

3歳児健診で吃音の症状に関して言語聴覚士の面談をすすめられて、

今は何度かの面談・経過観察ののち構音障害もあるから発音に自信が出ると吃音のほうにも良い影響があるんじゃないかと期待して今年の5月からそういう支援施設に月に3回通所している。

 

吃音の症状はわりと小さい頃にでることがあるけど、だいたいは自然軽快する。

3年以上症状が継続して出ている場合には、成人になっても吃音の症状が出続けることが多い、というのがだいたいのインターネットで調べてくると出てくる一般的な知識で、

 

まぁそういうのはおいといて、とにかく可愛い長男はかわいすぎる毎日を懸命にどもりながらお話してくれるんだけど、

 

今日の就寝前のピロートークで、昨日くらいからまた吃音の波がでてきてるから「最近は、あ、あ、あ、ってなってお話しにくくて困ってることない?」と聞いてみた。

 

4歳の息子は「あるよ、おともだちとほいくえんでしゃべるとき、ね、ね、ねってなって話せないときあるよ。フライパンかしてって言うとき、ちっちゃい声で言う練習してから言うとじょうずにいえるから、ふらいぱんかして、ふらいぱんかしてって言うと上手に言えるんだ」と言うので私は驚いた。

 

「そうなんだ、おかあさん全然しらなかった。そんなふうに思ってたんだね」と言うと、ふとんにくるまりながらコクンと小さく頷くのだ。

 

私「おともだちと話すのいやだな、って思うときもあるの?」

息「あるよ、ちょっとやだな、あ、あ、あってなって言えなかったらはずかしいもん」

私「あ、あ、あ、ってなっても大丈夫なんだよ、みんなちゃんと聞いてくれるよ、お話してくれることが大事なんだから、いっぱいお話してもいいんだよ」

息「でもおともだちだけでしょ?」

私「そんなことないよ、みーんな時間はかかってもちゃんとお話きいてくれるから安心していいんだよ」

息「みんな?みんなって世界のみんな?」

私「そうだよ、世界のみんな。あ、あ、あって言葉が出にくいひとも、●●くんだけじゃんくっていっぱいいるんだよ、お父さんも小さいときそうだったんだよ」

息「おとうさんも?おかあさんは?あ、あ、あってなるときある?」

私「おかあさんは覚えてないんだよなぁ」

息「ばあばに聞いたらわかるかな、ばあばはおかあさんのママだったから」

と言う感じで少しずつ話がそれていって息子は寝てしまった。

 

しかしいつもは息子たちと9時就寝の私ですが、息子の切ない人生の葛藤について聞いたばかりで即寝落ちはできない。まだフレッシュなうちに起きてブログ更新してます。

 

私は小さな息子を胸に抱きながら、いつも楽しそうに、にこやかで軽やかにお友達と遊んで幼稚園に通ってるように見えて、そんな葛藤があったんだと思った。

 

吃音には治療法はほぼないと言ってもいい。

大人になるにつれて自分で上手に言えるような会話の方法を身につけていくだけで、それは解決ということにならないし、

人と上手に話せないことで人付き合いに積極的になれなかったり、自己肯定感が低くなってしまったり、社会的な関わりが薄くなってしまうのが二次障害とも言える。

 

昔は吃音者であることはできるだけオープンにせずに出ないように治療したそうだけど、今は家族の間で吃音についてオープンに話せること、困ったときに誰かに相談できることが大切とされている。

 

だからお母さん、こまったら本人が相談できるようにしていきましょうね、と。

 

目に見える不自由だけでなく、生まれ持った身体で人は生きていくしかないわけだし、親の力で支えられるのは子どものうちだけというのもよくわかってる。

 

自分の命より大事な息子のこれからの人生が、どうか生まれてきて最高って思えるような、いい出会いがありますように、と心から願うばかり。

 

自信を持ってやりたいと思ったことにチャレンジできますように。

 

 

このブログはわたしが突然死んだときとか、病気になって息子たちに色々育児の思いが伝わるまえに病死したりした場合に、ぜひともわたしと言う人間がどういうことを考えて息子たちに関わっていたか残しておきたいという目的も実はある。記録として。

 

吃音のことも家族の中というか私の中では子育てにおいて割と考える機会があるので、時々書いていこうと思います。

 

 

ちなみに最近は北海道も30度越えの夏日が続いてまして、私も日焼けしてまっくろです。両肩はノースリーブのあとがくっきり残って2回くらい皮むけました。

虫にもさされまくって四肢は満身創痍の様子ですが、まぁもうショートパンツなどを着用してハイヒール履いたりしないのでいいということにする。

 

くっきりついたサンダルの日焼けのあと。夏ももう少しで終わりだなぁ。さて、おやすみなさい。みなさまも体調管理おきをつけくださいね。