Many and Very

いつ死んでもいいように、なるべくがんばって生きたいだけ。

力しごとの

先々週の大寒波の時、次男の通っている保育園で雪中運動会があった。

最高気温がマイナス10度のなかなかしびれる寒さの中で、子どもたちは雪に埋められたみかんを探したり、親子そり競争で大福を食べたりして楽しんだ。

 

そのあとの話。

 

年長さんの親御さんが、おいしい豚汁をつくってくれて、保育園のとなりにある公民館でお昼にみんなでそれをいただく、というランチタイムがあるんだけど、そこである保護者に同席していたH氏が「高いところにある重いお鍋を運ぶの手伝ってくれる?」と声をかけられた。

 

彼は快く「あ、いいいですよ!」って感じで爽やかにそれを行った。

そしてみんなで運ばれてきた豚汁を食べ後、会場の机の片付けがあったんだけど、H氏は率先してせっせと机の片付けをしたのだった。

 

私はそれをふーん、という感じで見ていて、帰宅したあとH氏に尋ねた。

 

「あんたさ、あの机の片付けのときさ、率先して片付けしてたけど、なんで?」

 

「え、そんなの男手が少なかったから(父の参加は全部で3人だった)に決まってるじゃん」

「でもまぁあんな机なんて女の人でも運べる重さじゃん、そういうの見てて、なんで俺が男だってだけで、こんなこと率先してやらないといけないんだ、めんどくせぇって思わないの」

「思うわけないじゃん、そんなことで、ばかじゃないの。」

 

私は思った。

それは私がばかじゃないの、なのか。

これは性役割の話じゃないのか。男性差別の話とは全然違う話なのか。

医学部で女は子育てあるからって定員制限されることと、実はずっとたどっていくと同じ家から出てる問題なわけじゃないんだろうか。

 

もし私が男性20人のなかの女性3人のうちの一人だったとして、率先してお茶汲みやお酌をしただろうか。

そもそもテーブルを運ぶのはお茶汲みとは全然違うのか。だとしたらテーブルを運ぶことと同列にあるのは何か。掃除だろうか。

 

いや、それとも、そもそも、これはそういう問題なのか。

男がだから重いものを持つ、女だからお酌をする、というのは全然別の話なのか。それとも同じラインの話なんだろうか。

 

女には持てないものを男が持つのは役割か。

だとしたら男にできて女にできないものがあっても、女にできて男ができなことなんて出産と授乳しかないんじゃないのか。

だったら出産と授乳は「当たり前」なはず、というかそれは確かにそうだし、だったら力のついた男は重いもの運ぶの「当たり前」?

 

なんだかよくわからないまま、今に至ってます。

 

この日本で、特に男子の母である以上、この先の未来で「女がやる」「男がやる」ということは重要じゃない、やれるほうがやる、というのが重要なんだ、ということは子どもたちが大きくなるまで再三に伝えていこうと思ってる。

 

けど、自分の中で「やれること」が男女で同等だった場合、それを「力」とか「性役割」で分類するのは、どこまで許されるのか、ということを疑問に思う。

「やれるほうがやる」のほかに「得意な方がやる」という条件をつけた場合、やはり男性にそのような力仕事が偏ることは自然な流れなんだろうか。

 

以前は「男は女を守る」みたいな考えが自分にもあったけど、今はそのベクトルは両方から相手に出てなければうまくいかないことがよくわかる。女だって男を守らないと、男女関係は継続していかない。

 

池上先生みたいなフラットな視点で、そういうの本とかよみたけどいまいちよくわからず。誰に相談すればいいのかな。図書館司書さん?おすすめもしあれば教えてくだちい

 

 

 

ところで昨日はいつもは別寝室のH氏が同じ布団で家族4人で9時前に就寝したんだけど、

びっくりするほど鮮明に、かつて大好きだった人の夢を見た。

 

あまりにリアルで鮮明に髪の毛一本や全身の雰囲気まで再現されていたので、目が覚めた時にどっちが夢だったか一瞬混乱したほど。

 

どきどきしながら携帯電話の画面で時間を確認すると、夜中の2時半になる少し前だった。寝起きだっていうのに、頭はすごく冴えていた。夢の入り口と現実の出口が、まだつながっているような感覚が残っていた。

 

寝室には3人分の寝息がそれぞれ聞こえてきて、ひとりで気持ちを落ち着けたかったので、静かに起きてひんやりしたリビングに出て薪ストーブに薪を入れ、ライターでカチリと火をつけた。

ライターから出た小さな炎はmパチパチという音を立てて徐々に木を巻き込んで大きくなっていく。

 

「あーぁ、あの夢なんだったんだろ」とため息をついた

 

ところで長男が「おかあぁぁぁ〜〜〜〜〜さ〜〜〜〜ん、どこぉぉぉぉぉ」と言って起きてきました。

ほんとね、長男はいつも私がそうやって起きると一緒に目が覚めてしまうので、まじで甘い夢も一息つく暇もない、というだけの話。

夜中に起きてきた長男はチョロチョロとおしっこして、「一緒に寝よう」と誘われてそのまま寝てしまったのでストーブはもったいなかったし、9時から7時まで寝たから体も痛かったです。

てゆーか小説っぽく書いたつもりなんだけど、書いてみたところで小説家ってほんとすごいよなぁと実感したという。

 

 

さて、本日は腸内細菌について録音したやつを職場の方にお借りしたのでそれ聴いて寝ます

 

ブエナス ノチェス