Many and Very

いつ死んでもいいように、なるべくがんばって生きたいだけ。

男児の母になること

先日息子たちを連れて外で遊んでいるときに、

「次はうちも女の子が欲しいんで、タイミング法で子作りがんばる」とママ友が意気込んでいて、

 

横で聞いていると「次も男だったらまじ落ち込む」とか「男できたらどうしよう〜〜!!女の子産んだらもうほんと安心ですよね〜〜」なんて言うので、

 

「ちょいちょい!男の子ふたりでもけっこういいよ?」と横槍をいれると、

「えーーーっ!!負け惜しみに聞こえるーー!!」とか「うそ〜、全然説得力ないんですけどーーー!!!」と言っていた。

 

「ちょちょちょ、いやいや、ほんとだってば!ちょっとはいいところあるって!!」と私が言い、

その横でもうひとり上も下もうちと同級生の男児を連れているママ友も

「いやいや、ほんとにね、上の子にとっては男の子の兄弟でたくさん遊べると思うし、子どもたちが小さいうちは楽しいだろうなって思うよー!」と言ってる横で、

 

「まぁねぇ」「でも絶対女の子いたほうが楽しいよねぇ!」みたいな話は続いた。

 

長男を妊娠して性別が発覚するまで私も女の子が欲しかったし、次男を妊娠したときも今度こそ女児でありますように、と願った。

 

実際性別が発覚してから落胆するのが怖くて出産するまで性別を聞くことはしなかったし、次男が誕生したときも女の子でなかったことに落ち込んだ。

 

次男を産んでこの一年、周囲からもたくさん言われた。

実母からは「男二人産んだってどうするんだ」とか「体力がありあまって乱暴すぎて将来が怖い」とか「これからの生活はめちゃくちゃ」とか「バーバの体はこわれる」とか、出産おめでとうの言葉よりも「男だったのがーん」だったし、

 

その母は自分の友人たちにも落胆して次男が誕生したことを報告し、

その都度「男の子ふ、た、り、お、め、で、と!」などと嫌味を言われたり、「あーぁ、うちの孫はかわいい女の子ひとりで良かったぁ」なんて言われたという報告を聞かされ、その他にも男兄弟がいかに大変かという情報を散々聞かされた。

 

 

自分でもそう思っていた。

男は成長したらちっとも実家に寄り付かなくなるし、遠くにいってしまって連絡もよこさない。孫ができても嫁の育て方に口は出せないけど娘の子供は気兼ねなく面倒がみれる。

 

女の子は何かと気をつかってくれるから、万が一自分が病気になったときには女の子はお世話してくれて頼りになるし、男なんていたってなんの役にも立たない。

自分たちの老後は寂しいだけだ、やっぱり息子の孫と娘の孫ではかわいさは同じでも気軽さは違う、などと、母が普段から言っているように自分でもそう思っていた。

 

そんな内容のことについて人を変え場所を変え時間を変えて四方から言われて、

はぁ〜・・・とため息をつきながら、ふと私の従来の憂鬱を乗り越える方法を思い出した。

 

そうそう、そうだった、こんな私の悩みごときは、とっくの前に誰かの前に立ちはだかってすでに解決されてるはずだ、こんなときこそヤフー知恵袋と小町で悩み相談チェックしなくっちゃ!

 

私はいつも夫がスマホのゲームばっかりしてて子どもが泣いていても抱っこしてくれない悩みや、夫が風呂も入らず電気もつけっぱなしで寝落ちしてしまうのはどうしたらいいかという悩みや、夫が夜の生活を誘ってくれない悩みなどを先人たちの知恵袋で解決してきたんじゃないか!!!

 

 

そうして夜な夜な検索したら出てくる出てくる男児の母のお悩み相談!!

「二人目も男の子で落胆しています、どうやって乗り越えたか教えてください」「3人目も男の子でどうしたらいいかわかりません、助けてください」「男の子を連れてるとたいへんねぇ〜!たいへんよおぉ〜!かわいそ〜〜!と言われます」という内容の投稿!

「今は男の子産んだら負け組、女の子産んだら勝ち組なんですよ」「たしかに女の子のお母さんのあの私たち勝ち組ですって雰囲気はなんなんでしょうね?」

 

日本の片隅のインターネットの底辺で、私と同じようにこっそりと傷つき、ひっそりと落胆して、何かが手に入らなかった気になっている人たちが固まってごっそり隠れていた。

 

女の子ブーム?

勝ち組?

服がかわいい?

遊びがかわいい?

親の面倒を見る?

 

いろんな同じような悩みを読んでるうちに、心からばかばかしくなってきた。

 

どうして男の子を産んだだけでそんなふうに言われたり感じたりしなくちゃいけないんだ。なんだそりゃ。

男だって女だって自分のために産むんじゃないんだこんちくしょう!

私は女だけど、母のために生まれてきたんじゃ全然ないし、息子たちは私たちのために生まれてきたんじゃないのに!

 

 

男産んだって女産んだって、うちの母親みたいに何も考えないで娘を傷つけたりしたら最低だ。

 

それなのに、生まれてきた次男を見て「女の子が欲しかったのに」なんてこと、

自分の子どもに、そんな自己中心的な気持ちや感情を押し付けていいわけないのに、なんで今まで分からなかったんだろう。最低なのは、私もまったく同じだったのに。

 

私が母に馬鹿げたエゴにまみれた気持ちをぶつけられて傷ついてる分、そう言われて生まれてきた次男に対しても私と同じ気持ちにさせる可能性があるってこと、なんでそういうの分からなかったんだろう。

 

私ってバカだなぁ、ほんと悲しい。こんな風におもってごめん、ごめんなさい。

こんなこともわかってない私でごめん、長男、次男。

 

そして今まで「次は女の子絶対ほしい」とか公言してた自分を恥じた。

誰かに嫌な思いをさせていたらごめんなさい、わたし、全然、わかってなかった。

 

 

 

今の日本で「産み分け」を検索したらほとんどが「女の子希望」がトップに出てきて、婦人科での産み分け指導も9割女の子希望らしい。気持ちはわかる。

 

女の子希望です、将来はご飯行ったりお話したり色々と楽しいし、だいたい親によりそってくれるから、男なんて産んだら嫁に取られてつまらないもん、

なんて言って希望される女の子はそんなこと望んでるかどうか分からないと今はわかる。

 そういう親の何気無く持つ小さな期待が、その子の人生の可能性を潰してしまうことだってあるかもしれないのに。

 

 

とにかく男とか女とか、そんなことは問題なんかじゃないのだ。子どもは親のためにうまれてくるんじゃないのだ。

いかにこどもを肯定してあげられるか、あなたの人生は楽しくて今いる場所が正解なんだよって無条件にしあわせを支えてあげられることが大切なんだ、うんうん、ほんとそう、ほんとそうなんだ。

 

自分が立ってる場所からしか見えない景色は確かにある。

嬉しいことも、悲しいことも、そのほかにも色々たくさん。

 

今までの自分を恥じて、今わたしたちがいる景色から見えるものをしっかりと捕まえようと思った最近の出来事。

 

もう気持ちの終着地点に到達しました。よかった。ほんと。

 

 

 

そういえば糖質オフダイエットはじめました。

 

今年の目標のダイエット、大晦日までになんとか目標到達したいです。