夏に親友が帰省していて遊びに来てくれたんだけど、
ちょっと会わない間に彼女の夫についての怒りが蓄積していた。
へぇ〜〜なんて色々と話しながら、
「U子も離婚とか考えたことあるの」と聞かれたので、
「そりゃあるよ、めちゃくちゃ腹たったときとか、ものすごく怒ってるときとか、あまりにもH氏が勝手なことばっかりしてるときとか、もんもんと離婚したほうが楽なんじゃないか・・・とか、離婚が自分のしあわせへの一本道みたいに考えること何回もあるよ」と言うと、
「なんだ、そっか、あんたもあるならちょっと安心したわ」と安心していた。
その日の夕飯で、
「今日◎◎が遊びに来て、旦那さんのことこんな感じで話してたよ〜〜」みたいな感じでH氏に今日のできごとを話していると、
「へぇ〜〜!!そりゃ大変だな!!俺は毎日1回は結婚してよかったなぁぁぁぁ!!って思ってるけど、そういうの無いってことかな!?!?まぁ仲のいい俺らには無縁の話だなっ」とニコニコしてご飯を食べながらそんなことをいうので、
私は少し気まづくなって下を向き「そうねぇ」なんて返答しておいた。
そのあと、オリンピックのニュースを見ながら、
「さっきの話だけどさ、あんたって私と離婚したいって思ったこと、とりあえず今の時点では一度もないの?」と確認してみると、
「ないよっ!!いっっっかいもないっっ!!!」と断言していたので、本当に無いんだと思った。
最近夫に対してよく腹を立てていたので、友人の話を聞きながらものすごく理解できる点も多くて、
例えば、夫が子どものお風呂も寝かしつけも手伝わずにゴロゴロとパズドラしながらリビングでテレビつけたまま寝落ちしている時、
こっちとしてはその日の出来事だけじゃなく、日頃のうっぷんが溜まりに溜まってもうどうやっても我慢できない爆発みたいな感じで激しくネチネチと文句を言って怒ってるわけなんだけど
(「ちょっと!!!あんた何考えてんの!?!?!?なんでそんなとこでゲームしながら寝てんのよ!ちょっと手伝ってよ!毎日そんなところで寝るから疲れとれない悪循環なんでしょうが!聞いてんの!?起きろばか!!!」みたいな感じの罵り)
夫としては「この人いきなり何怒ってんの、寝ちゃったくらいでそんなに怒るなんて頭おかしいんじゃないのか、あ、ストレスね、ホルモンね、謝ればいいのね、とりあえず」みたいなくらいしか受け取ってくれないので、
毎回ヘラヘラと「そんなに怒るなよ〜」みたいなのれんに腕押し状態になるのさらに腹たつ!!わかる!めっちゃ分かる!!!みたいな話がたくさん出てきたんだけど、
私はふとそこで相手に対して怒って解決することなんて、ただのひとつも無いんじゃ無いかと気づいた。
怒って相手の行動が改善されたことなんてただの一度もないのに、なんであたしたちは相手に対して怒り続けてるんだろう。
それに気づいた私はH氏に
「でもさ、私もあんたにちょいちょい怒ってるけど、怒って何か効果あったことなんて一度もないんだってことに今日気づいた」と言うと、
「そうそう!だから怒っても無駄なの!無駄!エネルギーの無駄!!どうせだったらほかのことにエネルギー使わないとね〜〜〜!だからU子、息子たちにも怒ったって無駄だよ!怒って解決することなんて、ほんとに少ししかないんだから!!!」と釣竿を準備しながらしたり顔だった。
相手の行動を怒りで変えられないのは自分で実証済みだ。
いろんなことをH氏に怒られても、私の根本的な行動は絶対に変えることはできない。
なるべく怒るより許す方にエネルギーを使うってのは、私の夫婦生活においてのモットーだけど、許すのは難しいけど、相手に怒りをぶつけるってのは簡単にできるんだよなぁ
誰かと暮らしていくのは難しい。しあわせって日々精進ですね。
そういうわけで、H氏は今日も釣りしに行くそうです。
はい、楽しんできてくだちい(許)
ちなみにアラビアータはイタリア語で「怒り」の意味
スパゲティのアラビアータは、辛いものを食べて真っ赤になった顔が怒っている顔と似ていることからそう名付けられてたとか。
怒れば怒るほど、相手が自分の思うように動いてくれない腹ただしさで怒りは勢いを増して、どんどん自分の渦に巻き込まれていろんなことを見失ってしまう。
許すことが「忍耐」じゃなく、本当の意味で「許容」できる日って、いつか自分にも来るんだろうか。