Many and Very

いつ死んでもいいように、なるべくがんばって生きたいだけ。

マンネリなわたし

2ヶ月前くらいにランチしたときの話。

結婚して5年くらいたつ友人(バイトの同僚)が、「ここんところずっと、ときめきたいから韓ドラばっかり見てる」みたいなことを話していた。

 

「韓ドラ見てたら落ち込むよ。わたしってば、もう一生、こんな恋したり気持ちになったりすることないんだなぁって…」

 

なんていいながらアイスコーヒーの氷をツンツンとしながらため息もらしてたので、

これはよっぽど韓ドラにはまってるな…とその姿を無言で見守った。

 

 

「…別にそんなのなくてもいいじゃないですか。わたしは結婚して一番よかったと思うことは、もうあんな恋愛しなくてもいいんだってことですよ。」

 

「えっ!?あんた何言ってんの」

 

「だって恋愛期間ははっきり言ってつらかったですよ。いいんだか悪いんだか、メールがあーだ出会いがどーのとか言って、うまくいったことなんてほとんどないんだから」

 

わたしは注文していたパスタをもぐもぐ食べながらそう言うと、

彼女は「信じられない、わたしは一生ドキドキしてたい、胸のときめき感じたい」というので、

 

「いまんところわたしはまだ夫にドキドキしますんでね!」と捨て台詞とも決め台詞ともわからんセリフを吐いた。

 

 

それから2ヶ月、わたしは夫のすすめにより、「地獄でなぜ悪い」を見ることになる。

ヒミズ」はちょっとなんだかイマイチ、というか全然、何がおもしろいんだかよくわからなかったけど、これはおもしろい映画だった。

 

ん…てゆっか…

星野源が演技してるところ…、真剣に初めてみたけど…、めっちゃ素敵…

あんな歌うたって、こんな演技しちゃうの…?

え…?ん…?

 

わたしは胸は高鳴った。めっちゃ情けないのに、めっちゃ素敵。やだなにこれ、めっちゃ素敵…

 

それからYouTube星野源の画像を貪り、車の中でもいままでのCDを聴き直した。

声だけで(心が)濡れる…

 

まぁそうしていろいろと我慢しきれず、エッセイまで読んだわけです。

 

 

そして生活はつづく (文春文庫)

そして生活はつづく (文春文庫)

 

 

読み終えて思った。

 

あぁ、そうか。

ときめきって、こういうことを言ってたのかと思う。

 

あぁ、そうか。

これがときめきか。 

 

あぁ、そうか。

こういうのを求めてたのね。

 

あぁ、なんだ。

主婦はだから韓ドラを観るのか。

 

あぁ、そうか。

こりゃ生きるのに必要だわ。

 

あ、

これ恋だったのか…

 

 

 

ということで心濡らしてます。わたしです、こんばんわ

 

 

星野源にはさすがにすこし飽きて、だけど一度覚醒したときめきが不足しているので、いまはユチョン(JYJ)の動画みてます。これもめっちゃ心濡れる!

 

 

 

夫は仕事から疲れてテレビの前でうずくまって、ぐぅぐぅ寝ている。

申し訳ないけど顔は見ないようにする。

 

これが、この横たわってる男が、もし星野源だったら…ユチョンでもいい…とよからぬ想像をして、心のなかでうっ……ハァハァ……と息切れし、

そうか、たしかに結婚しているかぎり、胸が潰されそうになるくらい切ない気持ちになることはないんだ…と少し寂しく思ったりする。

 

恋愛時代の大半はつらいことばっかりだったけど、たしかにこういう瞬間は気持ちがいい。

女性ホルモンが胸の間からドッパドッパ溢れて、それが頭に登り、眉間と眼球のすきまからじわじわと漏れ出し、部屋に充満して、酔ってしまう。わたしは女だと自覚できる。

 

そーかそーか、なるほど、この先女性ホルモンのダム崩壊って感じの出来事は、H氏と外で全裸になるくらいの刺激がないとなさそうだし、

 

ということは、マンネリってゆうのはこういうことなのか。ふーん

 

 

えっっ?

うそ、これがマンネリ!!!??

 最近のわたし、マンネリしてたの!!

 

あまりにも自然な状態だったので、マンネリについてはぜんぜん自覚してなかったけど、

この女性ホルモンが噴出する体験をしてしまうと、たしかに先ほどまでのわたしの女性ホルモンは、かんかん照りの夏の日にチョロチョロと申し訳程度に流れる小川のようだ。

 

いまは春

凝り固まった雪解け水(女性ホルモン)がドドドドといきよいよく押し寄せ、あやうく溺れそうだ。足を滑らせると、根こそぎもっていかれそうだ。なかなかどうして、これも悪くない。

 

これを体験するまでは、マンネリ=欲求不満だと想像してたけど、性欲とはぜんぜん違うのねぇ。ふぅん。意外な発見だわ。

 

 

いまもH氏とキスするたびにドキドキしてたけど、

たまにはこういうのも必要だなぁと思ったドーピング(星野源)体験だったな、ハァハァ、という今夜でした

 

 

さて、寝よ。

 

夫よ、あなたを愛してることは確かです、おやすみなさい