去年の秋に、それまでわりと仲良くつきあってきた友人と決別した。
きっかけは私の幼なじみが結婚して、友人代表のスピーチをすることになった私が、そのときの心境をブログで語ったこと。
そのとき私から見たらしょーもない恋愛をしていた友人(幼なじみとは別人)のことを、少し例に挙げて書いた。
自分的には全然まったく、彼女を傷つけるつもりもなかったし、批判するつもりもなかったんだけど、知り合った男性のデートを待っている状態の彼女を「しょーもない恋愛」と書いたことに対して、心から腹がたって、侮辱されたと感じ、激怒したらしい。
私からみたらちっとも理解できない理由を並べて、ものすごい剣幕で怒る彼女を恐れて、「不快にさせたらごめん」と速やかに一言(だけ)謝罪し、ブログを修正し、あとの連絡は無視した。
電話はとらなかったし、「そのことについて話したいんだけど」と来たメールにも「外出中だからごめん」などと返信し、
「今後も会う機会あるかもしんないから話したい」と言う彼女のメールには返信しなかった。
私への愚痴が書かれてるTwitterも怖かったのでフォローもはずし、彼女に読まれたくないがためにブログも引っ越しをして連絡を閉ざして1年。
小さな街に住んでいるので情報は入る。かつて友人だった彼女のことは気になるけど、仲直りしたいかと葛藤はあるけど、なんせ私は怖かった。
またいつか私のどこかを「無神経」や「デリカシーない」などと指摘され、批判され、不機嫌な感情を向けられることが怖かった。
そして先日、夏休みで帰省していた高校からの親友が、その絶縁状態の彼女と食事に行ったらしい。
「あんたのことどー思ってるのかきいてくるわ」などと言って、
食事のあとに親友は彼女の近況を報告してくれたんだけど、私は予測されていた彼女の状況にまた再び激しい恐怖を感じた(指先冷たくなった)。
やっぱりまだ怒りまくってて、こここここここ怖い!!!!
…ん?
けどさ、
…てゆーか、まぁ向こうが私のブログに激怒したのはおいといて、それから関係をこんだけこじらせたのって、私が連絡無視したからじゃん…
なんて、ほんと、自分でもどうなのってくらいあっけらかんした事実に気づいた。
彼女にしたら驚いたと思う。
傷つけられたのは彼女のはずで、自分は被害者のはずで、それなのに突然私から、何の理由も告げられずに関係を切られたことを。
私がしたことはなんだったんだろう。
友人として割と深く関係をもってつきあっていた人を、自分が怖いからといっていともあっさり連絡を切るなんて、一応不快な思いをさせたのはこっちなのに、やっぱりどうかしてる。責任感がない。
責任感?そもそも友人関係においてそんなもの存在するんだっけ?
数時間ごちゃごちゃと色んなことを考えて、
「よし、やっぱり私、前みたいにいい距離感で彼女とつき合って行きたいし、たくさんついてけないところあるけど良いところもあるし、一応友人なんだから、無視したことは謝ろう!!そしてどうして無視したのか説明できるところはしよう!!!」と決意した数日前の深夜。
私は心が重かった。
連絡するって決めたけど、心が重い。
したくない。やっぱり怖い。感覚が違う。
他の友人のことを思い浮かべてみても、やっぱりなんだ、こんな感情を持って誰かと接するのは、ちょっと違うんじゃないか
自分の友人観とズレてるんじゃないか、あたしまた、本気で彼女のこと、他の友人たちと同様に大切に思って生きて行けるのか…
「無神経」「デリカシーない」「自分の意見を押し付ける」「自分勝手」
彼女が思ってる私に対してのワードを思い浮かべて、私は自分のもつ自分のイメージとそれがズレていると感じている。
他の友人達がもつ私に対してのイメージ、ワード、それらを思いうかべて、それがもちろん多少のズレがあったとしても自分がもつ私のイメージと一致していると意識している。
そういう状態で、友人関係を築くのは果たして可能なのか…
そんなことを考えていた今日、
旅ラボのサイトで、「あなたが今すぐやらないと後悔すること」という内容で、いくつかのよく見かけるような、一般的な項目が書かれてたんだけど、
「一緒にいて居心地の悪く感じるような気の合わない友人とは距離を置く。」
「自信をなくすような環境からは身を離す。何もいいことがない。」というのを見て、私はストンと、突然腑に落ちた。
そうだよなぁ。
当たり前のことなんだけど、ほんと、そうなんだよなぁ。
私彼女と接すると、なんかいつも少し傷つけられて、自信なくすんだよなぁ。
他の人だとまったくそんなこと、一回も、ちっとも、ただ楽しくて会ってよかった、またがんばろうって思うだけで、全然ないんだけどなぁ。
楽しい友人とだけ接するのは良くないこと?
自分に都合のいい相手だけとつき合ってると成長がない?
多少の居心地の悪さは感じたとしても、うまくやっていくのが大人の対応なの?
いやいやいや、そんなことないわ。
別に自分にとって都合のいい相手を選んでつきあってるわけじゃない。みんな本当に尊敬できるし、一緒にいると居心地がいいから大切にしてるんだ。
「友達を家族のように大切にすること」
「親友と笑いまくる」
ほかにも当たり前に、こんなようなことが書いてあった。
決めた、もう連絡はしないでおこう。
迷っていたけど、もう迷いません。
彼女はかつて友人だったけど、もうそうじゃない。
環境や状況が変わるにつれて、そういうことが起こることがあるんだ。
いままでこんな形で、友人関係が終了したのは初めての経験だったけど、だけど結果に至るまでにはきっと色んなステップがあったんだと気づいた。
向こうもいきなりブログで激怒したわけじゃないし、私だってただそれだけで連絡を無視したわけじゃないのよね。
自分の大切にしたいものを精一杯大切にすること、大切に思ってくれてる人に同じくらいの気持ちで接すること、
基本的なこと、やっていこうと思った今日。心の整理がついてよかったです。
よし、モヤモヤが一つ解決したし、
お盆での墓参りで、あやうく墓石を蹴りたくなるほどモヤモヤと滞っていた父親の死亡保険の手続きなどのなけなしのお金の整理、
昔のパソコンを破棄すること、
そのほか残りの色々を取り組んで行こうと思う。よし、がんばるぞ。
夫よ、愛してる。
こういう気持ちはしっかりと分かる分、私は大丈夫。
おやすみなさい。