Many and Very

いつ死んでもいいように、なるべくがんばって生きたいだけ。

理想の夫

昨日の夜、兄から「幼なじみと久しぶりに飲むけど、あんたも行く?」と誘われたので出かけてきた。

 

私には数人の幼なじみがいるが、男の幼なじみというのは歳が1つと2つ上のこの男兄弟だけで、この二人により私の保育園時代のの人格が作られたといっても過言ではない。

 

鬼ごっこも、かくれんぼも、花火も、ボール遊びも、水遊びも、男の子と同じくらい一生懸命にならないと遊んでもらえなかったし、

私がいまこの歳になっても、生まれ持った運動神経が無いわりに、徒競走とボール投げだけが得意なのは、きっとそのせいだ。男を前にして物怖じしないのも、きっと。

 

大人になってからはやっぱり疎遠だったけど、弟のほうが私の部活の先輩と結婚したことや、兄同士が中学の同級生ってのもあり、お互いの近況は知ってるような距離感で過ごしていて、

昨日は小学校ぶりに4人で集まる、という特殊な事態だった。

 

久しぶりにこの男兄弟に会って、懐かしくてうんぬんって話じゃなく、気になったのは二人の妻の評価の違い。

 

弟の妻は私の中学の部活の先輩で、一年に何回かは飲み会やお茶会で顔を合わせてるんだけど、今年の正月に集まったときに、いつも元気できれいなその先輩に、

「結婚5年目の先輩に聞きますけど、夫婦円満の秘訣はなんすかね?」とインタビューしたところ、

 

「えー、よく分かんないけど、相手によると思う。相手がすごい理解あるから、関係が良くて、結婚してよかったな、って思うもん」との返答であった。

 

ちなみに結婚して5年、セックスレスになったこともないそうで、まぁそれなりに期間は空くことはあるけど、夫婦生活も特に問題に思ったことは無い、と(子どもは二人いる)。

 

なんともまぁ、うらやましく、参考にしたい結果だったので、

私はそれをそのまま昨日の飲みの場で、先輩の夫である弟に告げた。

 

「なんかあんためっちゃいい夫らしいじゃん、正月に会ったとき夫婦円満の秘訣について聞いたらそう言ってたわ、よく手伝ってくれるし、毎日感謝してるし、幸せって。5年も経つのに、すごいって思ったよ〜」と私が言うと、

 

あからさまにデレデレ顔を緩めて、

「あらっ、そうっ!?そんなこと言ってた!?ほんとにっ?まぁ〜、あららぁ〜、まぁまぁ〜」などどウキウキしだす彼の横で、

 

幼なじみの兄が「まじか、お前、うちからは絶対そんな言葉聞けない、ありえん、友達あつまって話すのは絶対俺の愚痴だわ」とうらやましそうに、わりときっぱりと大きな声で言うので、笑いながらも心配になった。

 

どういうことで文句言われるの?と聞いてみると、

「子育てもしないでよく自分だけ好きなことしてられるよね」とか「家にいないくせに偉そうなこと言わないで」とか、「茶碗洗ったら洗ったでキッチンが汚れるから中途半端なことしないでって言うわりに、しなかったら文句言われる」などと、

どこかで見たような、聞いたことがあるような、日常生活の小さな、だけど大きな喧嘩の種になる大事な出来事についてだった。

 

それを「うーん」などと相づちをいれながら聞いてたんだけど、この話は人ごとじゃない。

 

自分ももしかしたら自分の夫のことを「何もしてくれない」「何もやってくれない」「言ってもどうせできない」とののしる日が来るかもしれいないし、

 

もしかしたら夫の出来ないことを言い連ねて鬼の首をとったかのように非難し、「だから言ったでしょ」と醜い顔で笑う日がくるかもしれない。

 

かつて仕事で疲れてソファで眠る彼のことを最低に怒って、ののしったように(今でも嫌だけど少し不機嫌になる程度で文句は言わない)、私にだって、そういう可能性はあるのだ。

 

そして同時に、「いつも感謝して毎日幸せだよ」「理想の人は夫」と笑って答える可能性も同様にある。

 

 

結婚生活だけではなく、きっと何事も、自分の考え方とか気の持ちようで、色んなことが違う方向に進むんじゃないか。

 

先輩は弟のことを「いつも助けてくれて感謝してる。相手が○○じゃなかったらうまくいかない」なんてかわいいこと言っちゃってたけど、

男が同じ相手だって、兄の妻ならそう思えるかというのはちょっと疑問。

 

世間で言う、「理想の妻」がいないように、女が求める「理想の夫」だってどこにもいないはず。

 

 

てゆうか、昨日私はあまりの疲労(飲み会いって寝るの遅くなった)により、風呂に入ったけど風呂場で寝落ちし、髪の毛を乾かすのがめんどくさいという理由で洗髪せずに就寝するという愚行で今日に入り、

 

夫の弁当も適当に10分間で作り終え、夫を見送ったあとすぐにベッドで寝ながらどら焼きを食べて、そのまま携帯をいじりながら眠り、起きると昼1時を過ぎていた。

 

昼すぎちゃった、ユニクロに行きたいけど髪の毛を洗ってないから外出できない、めんどくさいなどと部屋の中で犬と遊んだりウロウロと歩いたりしてるうちに腹が減り、冷蔵庫のご飯でチャーハンを作りフライパンのままもそもそと食べ、

その後激しい胃もたれに襲われて、ソファで横になっていたらまた眠ってしまい、よもぎもちを持って来てくれた義理の母に起こされて時計を見たら4時半だった。

 

こんな最強にどうしようもない私が、夫にどうのこうの言えるわけないし、もし日々がんばっていても、基本は根っからの「なまけタイプ」なので、がんばって人並、とうてい相手に「あんたはダメ」などと言えるような人間ではない、ということを常に忘れず一生生きよう。

 

分かっていても忘れがちなこと。

時間にもルーズで、お金にもルーズでぜんぜんダメなくせに、人よりダメじゃないとなぜか勘違いしてしまうこの傾向。

 

 

ということで、出産を控えた自分としては

「こ、こ、子どもが産まれたら自分もそうなっちゃうんじゃないか、夫のことをいきなりののしるようになるんじゃないか」などと不安なんだけど、

自分が色々考えて一生懸命やってみて、それでもダメなら相手に助けてもらうってことを忘れないようにしよう。

 

それは生きる上での行動の基本というか、自分の行動理念だから、万が一にも自分の夫に、「あんたはダメ」「何もできない」などと言う妻にはならないようにしよう、と心から思った昨晩でした。

 

さて、おやすみなさい。

 

H氏は今日もソファで就寝中。

さっきそばに行って、寝ている腹に頭をすりつけ、手をにぎったら舌打ちされた。

 

一人で寝るか。ぐすん